高山の伝統的な茶筅は、シンプルさと細部への見事なこだわりが感じられる洗練された逸品です。530年の歴史を持つ一族が、一芸に秀でた茶筅を手にした時の鳥肌はもちろんのこと、お気に入りの一杯を淹れる時に、この茶筅が信じられないほどの性能を発揮することに気づけるはずです。
この茶筅は、O5 Tea Japanのためにオーダーメイドされた特別なもので、紫竹を使用した最高級の品質です。薄茶にも濃茶にもお使いいただけます。
簡単な歴史
高山は室町時代(1336-1573)以来、茶筅の最も重要な産地です。伝説によると、最初の侘び茶人として知られる村田珠光は、地元の竹細工職人である高山民部之丞入道宗雪に一束の茶筅を依頼しました。村田はその茶筅を後土御門天皇に献上し、天皇はその茶筅に魅了されたそうです。今日、皆さんが手にしているその茶筅は、非常によく似た方法で作られています。
この茶筅の職人は、半世紀前に作られた家業の25代目当主です。彼はこの伝統技術を保存するために日本政府が認定した20人足らずの「職人」のうちの1人です。
原竹:職人は寒い季節に適切な寸法の竹を収穫し、竹を茹で、屋外(日差し、風、冬の寒さにさらされる)で2、3ヶ月乾燥させる。 最後に、日陰で2~3年かけて熟成。
片木: 竹の上部(茶筅となる部分)を職人が鋭利な刃物で16分割する。
小割: 職人が1本1本を細かく分け、丁寧に切り離す。
味削り: 職人が熱湯を使って茶筅を柔らかくし形を整える。 言うまでもなく、この作業は非常に難しい。
面取り:毛の一本一本を磨き上げる作業。
下編み: 茶筅の柄と毛の間に糸が織り込まれている。
上編み: 同じ場所に2本の糸を追加すること。
仕上げ:職人が毛先の形を整え、欠点を修正する工程。