鹿児島県最南端に位置する魅力的な町、知覧は、青々と広がる茶畑と歴史あるお茶づくりでも有名です。私達は三代に渡りお茶作りを実践する地元の生産者から、最高の煎茶の一つを提供していただくことができました。
”さえみどり”と”やぶきた”という品種が使われたお茶は柑橘系の香りが弾けるような、これまで飲んだことのないような味わいがあります。しかし、このお茶の最も魅力的な特徴は”藁かけ”です。一般的なかぶせ茶では、寒冷紗 (かんれいしゃ)と呼ばれる布などを被せて栽培されますが、 このお茶はその代わりに藁を茶の木を藁で直接覆い、そのまま約2週間置くという独自手法で栽培するのが特徴です。これは非常に手間のかかる作業ですが、その手間と生産者の独自理論が他にないうまみと風味をひき出しています。非常に類稀なる手法により育てられた茶葉から生まれる一品をお楽しみください。